開業税理士が選んだ会計ソフト

ミロクは優秀

開業するにあたり、最も悩んだことの一つが、会計ソフト・税務ソフトを何にするかという点でした。

勤務時代は長年、ほぼミロク一本で仕事をしてきましたが、ミロクは非常に優秀なソフトだと思っています。
ただし、機能やサポートが充実している分、一人で利用するには料金が高いと感じるのが正直なところです。

最終的には営業の方からのご提案で、開業後しばらくは比較的安い料金で利用できるプランがあることが分かりましたので、当面はミロクを利用することにしました。
将来的には、事務所の規模や業務内容に応じて、他社ソフトへの切り替えも検討していく予定です。

一体型ソフト(会計+税務)

私はもともと会計ソフト会社に勤務していました。
大学時代も会計ソフト会社を中心に就職活動を行っており、会計ソフト業界についてはある程度の知識があります。

税理士事務所向けに、会計から税務までを一体で提供しているソフト会社としては、
TKC、ミロク、JDL の3社が大きなシェアを占めています。

これらの会社は、かつて税理士事務所向けにオフコンと呼ばれる専用機とソフトをセットで販売し、シェアを拡大してきました。
現在でも、老舗事務所に限らず多くの税理士事務所で利用されています。

このほか、ICSやエプソンなども同様のソフトを提供しています。

税務専用ソフト(申告特化型)

税務機能に特化したソフトとしては、「達人」や「魔法陣」が代表的です。
これらに弥生などの会計専用ソフトを組み合わせて使用している税理士事務所も多く、特に小規模事務所では、コストを抑えつつ柔軟に運用できるため、一般的な構成です。

私自身も、将来的にはこの運用に移行することを検討しています。

会計専用ソフト

会計機能のみのソフトを主に提供している会社としては、弥生のほか、PCA、OBC、ソリマチ、マネーフォワード、freee、ジョブカンなど多数あります。
これらは税理士事務所だけでなく、一般企業もターゲットにしたソフトです。

今回、いくつかの会計ソフトの試用版を実際に使ってみました。
勤務時代にも、顧問先が利用しているミロク以外のソフトを操作する機会は多くありましたが、ミロクの操作性に慣れていると、使いづらさを感じるソフトも多いというのが率直な感想です。

近年はマネーフォワードやfreeeなどのクラウド型ソフトもシェアを伸ばしていますが、ネット環境による表示速度の影響が気になるため、現時点では積極的に導入する予定はありません。

また、freeeは会計知識があまりない方でも使いやすい設計になっている反面、私自身の業務スタイルには合わないと感じました。

PCAや勘定奉行についても、マウス操作が必要な場面が多く、大量の仕訳入力を行う税理士業務には向かない印象です。

今回試用して比較的良いと感じたのは、サクラス財務とフリーウェイでした。
大量の仕訳入力でもストレスなく利用できる点は評価できますが、帳票出力や予算管理機能については、税理士業務で使うにはやや物足りなさも感じました。

会計ソフトに絶対の正解はありませんが、自分の業務スタイルに合ったものを選ぶことが、開業後のストレスを減らす一番の近道だと感じています。

会計ソフトを何にするかというお悩みを抱えている方はお気軽にご相談ください。

なお、私が以前勤務していた会計ソフト会社がどこなのかについては、ここでは明言を避けておきます。