新人時代
私は二十代後半の時に会計ソフト会社を辞め、会計事務所へ転職しました。
そこから令和8年に独立するまで、約23年間その会計事務所で働いていました。
入社当初は実務未経験だったため、先輩方に厳しく指導していただきながら、一つひとつ仕事を覚えていきました。
その事務所ではミロクの会計ソフトを使用していましたが、当時はまだDOSのような古いシステムだったと記憶しています。
とはいえ、一人一台ノートパソコンが支給され、電卓も使っていました。さすがに、そろばんの時代ではありませんでした。
当時は紙の仕訳伝票に勘定科目のゴム印を押し、金額などを記入して、それをひたすら会計ソフトへ入力する毎日でした。
そのおかげで、伝票のナンバリングや仕訳入力はかなり速くなりました。
今でも仕訳入力の速さには自信があります。(今では、あまり役に立たない技術かもしれませんが。)
勉強と仕事の両立
入社1年目は仕事を覚えることを優先し、税理士試験の勉強はお休みしていました。
入社2年目から本格的に勉強を再開し、仕事との両立を目指しました。
正社員として働きながら、週2回は大原池袋校へ通って受講し、それ以外の日も毎日自習室へ通っていました。
確定申告の時期を除けば、勉強時間は十分に確保できる環境でした。
平日は、午後5時半に仕事を終え、6時過ぎに大原に到着し、夜9時半頃まで勉強する。
そんな生活を長く続けていました。
勉強を応援していただける職場環境があったからこそ続けられたのだと思います。
本当にありがたいことでした。
おかげさまで30代前半で税理士試験5科目に合格し、その翌年に税理士登録を行いました。
担当時代
入社当初は所内での入力作業ばかりで、正直なところ、仕事がつまらないと感じることもありました。
しかし数年後には担当者となり、お客様を受け持つようになりました。
毎月お客様のもとへ訪問し、お話を伺いながら仕事を進めるようになると、この仕事の面白さを実感するようになりました。
当時のお客様は新聞販売店が多くありました。
現在では新聞販売店は厳しい状況になっていますが、10数年前はまだ勢いのある販売店も多く、毎月訪問するたびに夜の会食へ連れて行っていただくこともありました。
単に記帳をするだけではなく、お客様のお話を伺いながら経営をサポートしていく。
そんな毎日を送るうちに、「この仕事を選んで本当に良かった」と心から思うようになりました。
税理士合格後
その会計事務所には、いわば社内独立制度のような仕組みがありました。
複数の税理士が所属し、それぞれがお客様を担当しながら、自分のお客様だけでなく他の税理士のお客様の業務も行うという、少し珍しい形態でした。
報酬の大半は会社に入り、その後、各従業員へ給与として支払われます。
税理士法人ではなかったため、各税理士が自ら申告書に署名し、最終的な責任を負う形でした。
私も他の税理士の業務を担当しながら、自分のお客様を少しずつ増やしていきました。
最初のお客様は、よく通っていた飲食店の店主から紹介していただいた葬儀会社でした。
そのお客様とは現在もお付き合いが続いています。
その後は、古くからの友人等の紹介で日本酒販売店(現在は関与終了)、中華料理店、輸出販売業など、さまざまな業種のお客様とご縁をいただき、現在に至っています。
相続の実務
私は税理士試験で相続税法に合格していたこともあり、相続税の案件を担当する機会が多くありました。
相続専門の事務所ではありませんでしたが、事務所全体では毎年10数件程度の相続案件があり、そのうち私も毎年2件ほど相続税申告を担当していました。
アパートなど賃貸物件を所有されている方の相続が多かった一方で、近年は基礎控除の引き下げと不動産価格の高騰により、ご自宅のみでも相続税の申告が必要となるケースが増えていました。
もちろん常に税負担を少なくできるよう、最善の方法を考えながら申告を行ってきました。
最も印象に残っている案件は、新聞販売店を複数店舗経営し、賃貸物件も所有されていた社長の相続です。
相続発生後に相続人が新聞販売店の営業権を譲渡し、多額の現金を受け取りました。
そのため営業権の評価が大きな論点となりましたが、財産評価基本通達に基づいて評価を行い、実際の譲渡金額より低い評価額で申告しました。
その申告について税務署から指摘を受けることはありませんでした。
また、非上場会社の株式評価や事業承継に伴う贈与についても、多くの案件を経験してきました。
独立
約23年間にわたり、法人・個人のお客様の税務申告や相続税申告に携わってきました。
そして令和8年、かねてからの夢だった完全独立を果たし、現在に至ります。
独立にあたっては、前職の事務所から私が担当していたお客様だけでは経営が成り立たないこともあり、一部のお仕事を引き継がせていただきました。
本当に感謝しています。
現在は、確定申告の時期である2月・3月は忙しくなりますが、それ以外の時期はまだ十分に対応できる余裕があります。
今後は法人顧問のお客様や相続税申告のお客様とのご縁を、さらに増やしていきたいと考えています。
大宮周辺で税理士をお探しの方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。



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